悪夢が続いて眠れない?「悪夢障害」とイメージリハーサル法|福岡市早良区西新の心療内科・精神科|ひとやすみこころのクリニック西新院

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悪夢が続いて眠れない?「悪夢障害」とイメージリハーサル法

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2026年10月28日

悪夢が続いて眠れない?「悪夢障害」とイメージリハーサル法

怖い夢を見て、目が覚めた後もしばらく不安や恐怖が続いた経験はありませんか。悪夢は誰にでも起こり得ますが、繰り返す悪夢によって睡眠が妨げられ、日中の生活にも支障が生じている場合には、「悪夢障害」の可能性があります。

悪夢障害の病態

悪夢障害は、強い恐怖や不安を伴う鮮明な夢を繰り返し見て、目覚めた後に夢の内容をはっきり思い出せることなどを特徴とする睡眠障害です。悪夢は主にレム睡眠中に生じ、目覚めた後も恐怖や緊張が続くことで、再入眠困難や睡眠への不安につながります。

発症には、ストレスや不安、心的外傷後ストレス障害(PTSD)などの精神的要因が関与することがあります。また、服用している薬剤が影響する場合もあります。近年は、不眠症の治療に用いられるオレキシン受容体拮抗薬の服用中に悪夢が生じることも注目されています。ただし、発生の仕組みは十分に解明されておらず、服用中に悪夢を見た場合には、薬剤との関連だけでなく、ほかの要因も含めた評価が大切です。

悪夢障害の治療法

治療では、悪夢の頻度や程度、睡眠への影響、ストレスや併存する精神疾患、服薬状況などを確認し、原因や背景に応じた対応を行います。睡眠習慣を整えることに加え、心理療法が重要な選択肢となります。PTSDなどが背景にある場合には、その病態に応じた治療も検討します。

薬剤が関係していると考えられる場合は、処方医と相談し、減量や薬剤変更などを検討します。自己判断で薬を中止・変更することは避けましょう。

イメージリハーサル法とは?

悪夢障害に対する代表的な心理療法の一つが「イメージリハーサル法(Imagery Rehearsal Therapy:IRT)」です。悪夢の内容を書き出し、結末や展開を自分にとって安心できる内容に書き換え、その新しい夢のイメージを起きている間に繰り返し思い描く方法です。

例えば、「何者かに追いかけられる夢」であれば、「安全な場所に逃げ込める」「助けてくれる人が現れる」といった展開に変更します。元の夢を無理に詳しく思い出すことよりも、新しい筋書きを繰り返しイメージすることがポイントです。

米国睡眠医学会(AASM)も、悪夢障害およびPTSDに関連する悪夢に対する治療選択肢として、この方法を推奨しています。ただし、効果には個人差があり、つらい記憶が強く刺激される場合には、医療者の支援を受けながら進めることが望まれます。

悪夢は単なる嫌な夢ではなく、睡眠の質や日中の生活に影響する症状です。繰り返す悪夢に悩んでいる方は、一人で抱え込まず、医療機関にご相談ください。

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ひとやすみこころのクリニック西新院
理事長 柳原孝章

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