“当院はひとやすみこころのクリニック西新院です”
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労災を考えている場合は労災指定病院での受診をお願いします。
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発達障害

発達障害は、先天的に脳の発達に特性があり、主にコミュニケーションや対人関係、注意力や行動のコントロールなどに難しさが生じる状態の総称です。代表的なタイプとして、自閉スペクトラム症(ASD:Autism Spectrum Disorder)、注意欠如・多動症(ADHD:Attention-Deficit/Hyperactivity Disorder)、限局性学習症(SLD:Specific Learning Disorder)などが挙げられます。これらは連続した特性として現れ、人によってその現れ方や困難さが異なります。
発達障害の特徴は幼少期からみられることが多いものの、大人になってから診断されるケースも少なくありません。社会に出て仕事や人間関係での困難を感じたことをきっかけに、自身の特性に気づく方もいます。
近年では発達障害への理解が進み、診断を受ける方も増えています。早期に特性を理解し、適切なサポートを受けることで、生活のしづらさを軽減しながら、自分らしく社会生活を送ることが可能です。
ASDは、対人関係やコミュニケーションの難しさ、強いこだわりなどが特徴です。
相手の気持ちや意図を読み取るのが苦手で、会話の間や場の雰囲気をつかむのに時間がかかることがあります。初対面の人と話すのが難しかったり、誤解されやすいと感じることもあります。
言葉の裏の意味や冗談、たとえ話を理解するのが難しいことがあります。また、自分の興味のある話題を一方的に話し続けてしまったり、話す順序や声の調子が独特になる場合もあります。
同じ行動や手順を繰り返すことで安心感を得る傾向があります。予定の変更や予期せぬ出来事が起こると強い不安を感じることがあり、思考や行動を切り替えるのが難しい場合もあります。
音や光、匂い、触感、温度などに対して過剰に反応することがあります。たとえば、特定の音が苦痛に感じたり、衣服の素材に強い違和感を覚えたりします。逆に、痛みや寒さ・暑さを感じにくいといった鈍感さがみられることもあり、感覚の感じ方には個人差があります。
知的な遅れを伴う場合もありますが、知的能力に問題がなくてもASDの傾向を示す人もいます。
ADHDは「不注意」「多動性」「衝動性」を特徴とする発達障害です。
集中が続かず、忘れ物やケアレスミスが多いタイプです。物事に取りかかっても途中で気が散りやすく、整理整頓や計画的に進めることが難しい傾向があります。
落ち着いて座っているのが苦手で、思ったことをすぐに口に出してしまったり、順番を待つのが難しいことがあります。周囲からは「落ち着きがない」「せっかち」と見られることもあります。
不注意と多動・衝動の両方の特性がみられ、集中力の波が大きく、気分や行動のコントロールに苦労することがあります。
大人のADHDでは、仕事でのミスや締め切り管理の難しさ、金銭管理の苦手さなど、社会生活上の困りごととして現れることがあります。
限局性学習症は、知的な遅れはないにもかかわらず、「読む」「書く」「計算する」といった特定の学習分野に苦手さがある状態です。
文字を読むのが極端に遅く、単語を飛ばしたり誤って読んでしまうことがあります。文章の理解に時間がかかるため、音読や長文の読解を負担に感じることもあります。
文字を書く動作自体が難しく、形が崩れたり、誤字が多くなることがあります。板書やメモを取るのに時間がかかるほか、書くことを避ける傾向が見られることもあります。
数字の大きさや順序の理解が難しく、計算手順を覚えたり、数の概念をつかむことに苦手さがあります。時計の読み方やお金の計算など、日常生活にも影響が出る場合があります。
SLDは知的能力とは関係なく、個々の特性に合わせた支援やツールを活用することで、得意分野を伸ばしながら苦手を補い、学習を続けることができます。
一見すると発達障害のように見えても、うつ病や不安障害など別の心の病気が原因で同様の症状が出る場合もあります。
集中力の低下や忘れ物が増える
気分の波が大きく、対人関係でのトラブルが生じやすい
特定の環境下でのみ集中が難しくなる
睡眠不足で集中力や注意力が落ちる
発達障害とこれらの病気が併発することもあります。そのため、診断には医師による丁寧な問診と、幼少期の情報など多角的な評価が必要です。

発達障害は「治す」病気ではなく、特性に合わせた工夫やサポートを行うことで、生活の困りごとを減らし、より過ごしやすい毎日を目指すことが大切です。
予定を事前に知らせる、指示を具体的にする
タスクを小分けにし、リマインダーを活用する
読み上げソフトや計算補助ツールなどを利用する
また、発達障害者支援センターや就労支援サービス、障害者雇用制度など、公的支援の利用も生活の安定につながります。
必要に応じて、集中力を補う薬や気分の安定を促す薬を使用することもあります。これらは症状を緩和し、日常生活を送りやすくすることを目的としています。強い不安や抑うつなどの「二次障害」がある場合にも薬物療法が行われることがあります。
発達障害は、先天的な脳の働きの違いによるもので、努力不足や性格の問題ではありません。特性を理解し、自分に合った工夫や支援を受けることで、苦手な部分を補いながら得意なことを活かして生活していくことができます。社会の理解も進んでおり、サポート体制を活用することで、自分らしく安心して暮らすことが可能です。もし「自分もそうかもしれない」と感じたら、ひとりで抱え込まず、医療機関や発達支援センターなどの専門機関に相談してみましょう。
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