2026年3月11日

うつ病の治療といえば、薬物療法やカウンセリングが一般的ですが、近年注目されているのがTMS治療(経頭蓋磁気刺激療法)です。
薬に頼らない治療法として、世界中で研究や臨床が進んでいます。
今回は、TMS治療の効果と副作用についてわかりやすく解説します。
TMS治療とは?
これまでのブログでもご紹介してきましたが、TMS治療は、磁気を使って脳の特定の部分を刺激する治療法です。
頭皮の上から磁気コイルを当て、脳の神経細胞に電気的な刺激を与えることで、脳の活動を調整します。
特に、うつ病では活動が低下している前頭前野という部分を刺激することで、症状の改善を目指します。
特徴としては手術不要・麻酔不要・入院不要という身体への負担が少ない治療とされています。
TMS治療の主な効果
① うつ症状の改善
TMS治療は、特に薬が効きにくいうつ病(治療抵抗性うつ病)に効果が期待されています。
研究では50~60%で症状改善、30%で寛解(症状がほぼ消失)という結果も報告されています。
② 薬の副作用が少ない
抗うつ薬では眠気・体重増加・性機能障害などの副作用症状が出ることがあります。
その点、TMSは薬を使わないため、全身的な副作用が少ないのが特徴です。
③ 思考力・集中力の改善
うつ病では集中力低下・思考の遅さ・判断力低下などの症状がみられることがあります。
TMS治療により脳の活動が改善すると、思考のクリアさが戻ると感じる人もいます。
TMS治療の副作用
TMSは比較的安全な治療ですが、副作用が全くないわけではありません。
主な副作用には以下があります。
① 頭痛・頭の違和感
最も多い副作用です。
ただし多くの場合、数回の治療で慣れると言われています。
② 頭皮のピリピリ感
磁気刺激によって頭皮がピリピリする・軽い刺激感を感じることがあります。
こちらも多くは一時的なものです。
③ まれに起こる副作用
非常にまれですがけいれん発作が引き起こされることがあります。
ただし発生率は0.1%未満と非常に低いとされています。
TMS治療のデメリット
TMS治療にはいくつかの注意点もあります。
①保険適用が限られている。★当院では保険適用はなく自費診療のみです。
②治療費が高額(当院の治療費についてはホームページをご参照ください)
③頻回の通院が必要(2~5回/週且つトータル10~30回の通院を要す)
治療を検討する場合は、費用や通院頻度も含めて検討することが大切です。
まとめ
TMS治療は、薬を使わずに脳を刺激する新しい治療法として注目されています。
メリット
〇薬の副作用が少ない
〇うつ症状の改善が期待できる
〇身体への負担が少ない
デメリット
●費用が高額
●通院回数が多い
うつ病治療にはさまざまな選択肢があります。
自分に合った治療法を医師と相談しながら選ぶことが大切です。
TMS治療に興味があるという方はまずはご相談ください。

福岡市早良区西新4-8-23-3F
ひとやすみこころのクリニック西新院
看護師 白水