春のメンタル不調|福岡市早良区西新の心療内科・精神科|ひとやすみこころのクリニック西新院

〒814-0002福岡県福岡市早良区西新4丁目8−23

ご予約はWEB予約にて承っております。092-400-3672

WEB予約
下層ヘッダー

春のメンタル不調

春のメンタル不調|福岡市早良区西新の心療内科・精神科|ひとやすみこころのクリニック西新院

2026年4月01日

春のメンタル不調

 当院は2025年7月に開院しました。すでに多くの患者さんが来院されています。近年のメンタルヘルス課題への対応の必要性を現場ではひしひしと実感しております。

 春先は多くの人がメンタルヘルスの変調を感じやすい時期です。入学・就職・異動・転勤などの環境変化が重なり、期待と不安が混在する「適応ストレス」が主な要因となります。いわゆる「五月病」の前触れとして、4月から心身の不調が出やすくなります。

・主な原因
環境の大きな変化:新しい人間関係、業務内容、職場や学校のルールへの適応。脳が常に「警戒モード」になり、エネルギーを消耗します。不確実性への不安や、自己効力感(「自分はここでやっていけるか」)の低下が起きやすいです。
業務・生活リズムの乱れ:年度末の繁忙(決算・納期)から一転して新年度のスタートでスケジュールが変わり、睡眠不足や食生活の乱れが生じやすい。季節の変わり目(気温・湿度・日照時間の変動)で自律神経が乱れ、セロトニンやメラトニンのバランスが崩れることも影響します。
社会的背景:日本では精神疾患患者数が長期的に増加傾向にあり、職場でのメンタル不調(適応障害やうつ症状)も深刻化しています。2020年代に入り若年層(10-20代)での「心の病」の増加を指摘する調査も複数あります。

・症状の例
身体的:疲労感、睡眠障害(寝つきが悪い・熟睡できない)、頭痛、食欲不振
精神的:理由のない不安・イライラ、気分が落ち込む、集中力低下、何も楽しめない(アンヘドニア)
行動的:意欲低下、遅刻・欠勤が増える

これらは一時的なうつや適応ストレスであることが多いですが、2週間以上続く・日常生活に支障が出る場合は、適応障害やうつ病の可能性もあります。早めの対応が重要です。

・予防・対処法(すぐに試せるもの)
生活リズムを整える:早寝早起きを心がけ、朝日を浴びる。睡眠を7-8時間確保し、就寝前のスマホを控える。バランスの取れた食事(特に朝食)を意識。
適度な運動と休息:散歩や軽い運動で気分転換。休息を積極的に取り、「60%で十分」と自分に許す気持ちを持つ。
ストレス発散の工夫:呼吸法(例: 鼻から4秒吸い、4秒止め、口から8秒吐く)でリラックス。趣味や楽しみな予定をあらかじめ作る。信頼できる人に話すだけでも効果的。
認知的なアプローチ:変化を「自然なもの」と受け止め、無理に完璧を求めない。失敗や不安を「今は仕方ない」と手放す練習。
職場・学校の活用:ストレスチェックや社内の相談窓口を利用。必要なら産業医やカウンセリングを。

特に新入社員や異動者は「リアリティショック」(理想と現実のギャップ)を感じやすいので、事前に息抜きリストを作っておくのもおすすめです。

・いつ専門家に相談する?
症状が2週間以上続く、睡眠・食事が極端に乱れる、仕事や人間関係に大きな支障が出る、強い不安や希死念慮がある、といった場合は心療内科やカウンセリング、こころの耳(厚生労働省のメンタルヘルスポータルサイト)などを活用してみてください。うつは「弱さ」ではなく、環境変化への脳の反応です。多くの人が経験し、適切なケアで回復します。


 4月1日は「こころのヘルスケアの日」としても位置づけられることがあります。このタイミングで自分の心の状態を点検してみるのは良い機会です。無理せず、自分のペースを大切に。新年度が穏やかなスタートになることを願っています。

福岡市早良区西新4-8-23
ひとやすみこころのクリニック西新院
院長 武藤

TOP