仕事の疲れやストレスが限界に近づき、「少し休みたい」と感じることはおかしなことではありません。無理を続けて心や体を壊してしまう前に、しっかりと休む決断をすることはとても大切です。しかし、いざ「休職」を考えると、何から始めてよいのか分からず不安になる方も多いのではないでしょうか。ここでは、休職前に確認しておきたいポイントをお伝えします。

まず大切なのは、医師に相談することです。気分の落ち込みや不眠、集中力の低下が続いている場合、心の不調が背景にあることがあります。自己判断で我慢を続けるよりも、早めに医療機関を受診し、休職が必要かどうかを一緒に考えましょう。医師が診断書を作成することで、正式に休職（病気休職）の手続きが進められるようになります。

次に、「会社の就業規則の確認」です。休職制度は会社毎に異なっているため、休職の手続きや限度期間、給与の取り扱い（傷病手当金の申請など）は会社によって違います。どれぐらい休むことが可能なのか、休職中の生活費は賄えるかも大切なことなので確認しておきましょう。

そして何より大切なのは、「休職は悪いことではない」ということです。心や体を立て直すための期間であり、次に進むための準備期間です。罪悪感を持つ必要はありません。ゆっくり休むことが、結果的に自分にも職場にも良い方向につながります。

休職中は焦らず、自分のペースで回復を目指しましょう。もし不安や迷いがあるときは、一人で抱え込まず、専門家に相談してください。休むことは「逃げ」ではなく「立ち止まる勇気」です。しっかり休み、また前を向ける日を目指していきましょう。こころの不調でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

ひとやすみこころのクリニック西新院
（福岡市早良区西新4-8-23）

理事長　柳原孝章